阿波リトリート

神山整体堂のblogです。ホームページはこちら。http://karadakobo.wix.com/seitaido

自然農の栗、大収穫

f:id:karadakobo:20150912184502j:plain秋の味覚、栗ひろいに行ってきました。


訪れたのは同じ神山町内で、無農薬でたくさんの果樹や野菜を育てられているお宅です。

いがの割れた栗を少したたいて木から落とし

落ちたところを足で踏んで押し開くようにいがを剥き、中から栗を取り出します。

なかなかに足の器用さが要求され、かがむ姿勢も多いので

数時間の作業なら楽しいものですが、農家さんは大変だな…と痛感。

それにしても、びっくりしたのはその大きさ!

実の大きな品種を植えているとのことで、大きなものは1個40gもありました。

以前には50gのものもあったそうです。卵大ですね。


作業を手伝うかわりに、好きなだけ持って行っていいよ

というご厚意に甘えて、たくさん持ち帰らせていただきました。


f:id:karadakobo:20150912184724j:plain一度に食べきれないほどの栗なんて今まで手にしたこともないので

帰ってさっそく保存方法を調べてみると

栗は0℃近い低温で1か月ほどおいておくと糖度が倍になるそうです。

その前に白い紙に広げて1日おくと

虫が入っているものからは粉が出てくるとのこと。

さっそくキッチンペーパーを広げて並べてみると

インベーダゲームのようになりました。


それにしても自然のつくった形というのは、なんでこう愛らしいのでしょう。

丸みといい、色といい、艶といい、思わず頬ずりしたくなります。


今日は足の速そうな割れ栗だけふかしていただきましたが

甘くて美味しかったです♪

秋色のゴーヤ

f:id:karadakobo:20150901192434j:plainf:id:karadakobo:20150901192447j:plain地元神山産のよく熟れた大きな黄色いゴーヤをいただきました。
割ってみると中には真っ赤なわたに包まれた種がたくさん。
赤いわたを洗うと中から茶色の種が出てきました。
夏にはよく食べるゴーヤですが、種を見るのは初めてです。


無農薬で立派に育った種には、その土地でたくましく育つための情報が詰まっています。
だから自然栽培には自家採種が欠かせず、代を重ねるほど土地に適した種になってゆくそうです。
種を取るのは農業の楽しみだそう。
これから畑を始める私達には、環境の近いご近所さんからいただける無農薬栽培の種は宝物です。


昨日から初めての冬野菜の種まきと苗植えも始めました。
ですが昨日植えたレタスの苗は一晩でモンシロチョウの卵だらけに(涙)
秋まきは早すぎると虫にやられ、遅すぎると成長が間に合わないので、
タイミングを見極める必要があるとのこと。

整体も身体という内なる自然との対話ですが、これからは農作業を通した大自然との対話が始まります。

夏を惜しむ

暑さ寒さも彼岸まで、といいますが、こちらでは少し早く
お盆の少し前から、急に秋めいてきました。
朝晩は涼しいというよりちょっと肌寒いほどです。


暑さも冷房もあまり得意ではない私にとって夏は正直苦手な季節で、
猛暑の日々が過ぎると、毎年ほっと胸をなでおろす気分でした。


でも、神山町で初めての夏となる今年は、
早朝は畑仕事で汗を流し、暑い昼間はゆっくり昼寝して
手作りの梅シロップのかき氷(神山名水仕立て!)で涼をとり
午後は家の改修でまたひと仕事、そして夕方は清流や滝でひと泳ぎして汗を流すという
夏大満喫の過ごし方をしていたために
毎夕川で泳げる日々が終わってしまうと思うと、去り行く夏が惜しまれてなりません。
本当に、夏が過ぎるのが悲しいなんていつ以来かと思います。


さて、こうなってくると冷えの季節が始まります。秋口の冷え対策についていくつか。


今の時期、日中の気温は高いのに夜から明け方にかけて急に気温が下がります。
これが冷えにつながります。
なので薄手でも良いので肘膝が隠れるくらいのパジャマを着ます。
本当は寝るときに窓を締め切るのが良いのですが、
それでは暑いときは、風が直接当たらないように蚊帳を吊るします。
冷えると、ダルさを感じます。また胃酸過多になり異常食欲や胃痛を引き起こします。
朝冷えたな、と感じたときはくるぶしまでの足湯が一番。
思わずほっと一息ついてしまうくらい気持ちが良いです。


写真は、西国二番目の高峰、剣山です。
こちらも山頂付近はナナカマドの紅葉が始まり
トリカブトなど秋の花々が咲いてすっかり秋の模様でした。
S
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ブルーベリー狩り

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先日、友人の知りあいの畑で無農薬のブルーベリーが

人手が足らずに収穫できず無駄になってしまっている

という話を聞き、友人ご夫妻と4人でブルーベリー狩りに出かけました。

 

農作業の時間帯はいつも早く、早朝4時半に出発して

向かったのは阿波市土成の畑です。

背丈を少し超えるくらいの数十本のベリーの木には

上から下までたわわに実ったブルーベリーがたくさん。

まずは朝ご飯がわりに木から直接つまみ食いして

あまりの美味しさにびっくり!

色々な種類を混植することが栽培のコツだそうで

木によって早生、晩生、実の大小や味の違いなど色々ありました。

大粒で、濃い紺に白く粉をふいたような色の実が

どうやら甘くて美味しいようです。

 

f:id:karadakobo:20150814204822j:plainそして6時から8時までひたすらに集めること2時間。

2人で集めたブルーベリーはなんと9㎏近く!

無農薬のブルーベリーなんて、都会の自然食品店で買ったら

ほんのちょっとでも、ものすごく高いのに・・・

「採る人がいなくて落ちてくだけだから」

前に梅狩りに行った時にも聞いた言葉です。

ほしい人たくさんいるのにね、もったいない。

届けたい、でも送料が高い。人手と販路がない。

本当に、どこでものドアがあったらなあ、と思います。

 

水と空気がきれいなこと、美しい海、川、山があること

そして、安全で新鮮で美味しい農産物があること。

田舎ならではの暮らしの豊かさは

そこにいるだけで身体が元気になっていくような豊かさです。

少し遠くても、足を延ばす価値のある自然が

徳島だけでなく日本中にあると思います。

一人でも多くの人に、その豊かさにふれてほしい

と、ブルーベリーアイスクリームを食べながら思うこの頃です。

 

 

 

 

 

 

鳴門でいかだ釣り

f:id:karadakobo:20150808222122j:plain8月5日、徳島に来て初めての釣りに行ってきました。

早朝4時に家を出て、目指したのは徳島県の北東部にある鳴門の内海。

釣りの大先輩方に連れられて、6時前にはいかだに到着です。

 

いかだと言っても海を漕いで行くものではなく

海底に固定された大きな釣り用のいかだで屋根もついています。

ここでひたすらに釣りをすること午後2時まで。

お弁当を食べ、のんびり昼寝を楽しみつつの長丁場です。

 

釣糸の先に付けた小さな籠に餌を入れ

その餌に寄って来た魚を疑似餌付の針で釣る「さびき」という釣りで

海に餌が散らばると、さっそく寄ってきた小さなイワシの群れで

海面がきらきらと銀色に光っていました。

 

今回の釣果は豆アジが100匹超に、小さなイワシが数十匹。

それに小型のサバが4匹でした。

冒頭の写真はいかだに飛んできた海鳥のお客さんで

豆アジを7匹食べて帰りました。(笑)

 

家に帰ると、まずは日ごろお野菜を分けてくださるご近所さんに

たくさん釣れた豆アジのお裾分けです。

日ごろのお礼に・・・だったはずなのですが

さっそく玉ねぎ、きゅうり、みょうが、赤じそ、お花など

またまたお返しをいただいてしまいました。

こういうご近所づきあいは田舎暮らしならでは。

なんだか日々、食卓も心も豊かにしてくれます。

 

そして最後は自宅用の魚の調理です。

せっかくの新鮮なお魚、やはり最初は刺身で、と

小さな豆アジを頑張ってさばき、まずは刺身とたたきに。

サバは塩と酢と昆布でしめてしめサバに。

そして今回の楽しみの一つは自家製のアンチョビ作りでした。

アンチョビにはちょうどよい大きさのイワシが釣れたので

塩漬けにしてまずは3か月間常温保存するそう。

生のイワシの常温保存なんて初めてでおっかなびっくりですが

何事もまあ、試してみないことには分かりませんね。

魚醤が上がってくるまではとりあえず冷蔵庫に入れていますが

3日目の今日、すでにかなり強烈な臭いを放っています。

はたしてきちんとアンチョビになってくれるでしょうか?

数か月後に期待です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水浴三昧

先月末から今月始め、関西から二人のお客様があり

近場の滝と川を巡り歩きました。

 

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我が家へのお客様を是非お連れしたい一押しの滝は

車で10分の登り口から、歩いてさらに30分ほどの「雨乞いの滝」。

猛暑の昼間でも滝下の駐車場で車を降りれば別世界の涼しさです。

メインの二本の滝、雄滝・雌滝に至るまでの山道の脇には

青みを帯びた清流に大小いくつもの滝が連なっています。

そして頂上にある雄滝は、その雄大な姿に似合わず

滝を浴びると水のあたりはとても柔らかく、冷たさもさほどではないそうです。

山の懐に抱かれるような滝、水着で入ってみるのもおススメです。

 

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また、迫力で圧巻だったのは那賀町の大釜の滝。

我が家からは車で約1時間、峠を一つ越えます。

滝つぼの深さはなんと15mとのこと。

飛沫をあげて落ちてくる壮大な滝と

滝つぼの澄んだ水の冷たくて美しいこと!

滝つぼまで下りて行って中で泳げるのも楽しい限りです。

 

 

 

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そこから車で10分ほど、車道から眺めたのは大轟の滝。

日本離れした3段の滝はまさに絶景!

阿波の国は本当に滝の宝庫です。

 

その帰り道に立ち寄ったのは、四国一の清流といわれる穴吹川。

神山町の川が特産の青石の色で青みがかって見えるのに対して

穴吹川はどこまでも澄んだ透明でした。

 

 

 

 

 

 f:id:karadakobo:20150807104923j:plainそんな水浴三昧の日々ですっかり水遊び好きになり

最近は毎夕、家の前を流れる鮎喰川へ泳ぎに行っています。

神山移住の先輩に教えてもらった水浴のコツは午後の4時。

水温は一日で一番高く、日は傾いているので強い日差しを避ける日陰も十分。

そして日中に温まった日陰の岩に寝ころべば

川遊びで冷えた背中に心地よい温もりが・・・。

昼間の暑さでのぼせた身体から熱がすっと引いてゆき

朝晩は涼しい山あいのことで、夕方にちょっと水を浴びれば

さっきまでの暑さはどこへやら。

クーラーいらず、正しい日本の夏休み、という感じの毎日です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梅仕事、そして農業ことはじめ

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毎日暑いですね。

開始早々すっかりご無沙汰してしまいましたが

最近の出来事をいくつかまとめて書いていきたいと思います。

 

七月後半、梅雨が明けると、じめじめの雨続きから

一転、毎日からっと晴れ続きでした。

こうなると梅干しの季節です。

まさに「梅雨」のさなかに狩ってきて塩漬けしておいた梅を

今度は三日三晩、真夏の陽射と夜露にあてながら干していきます。

幸い、三日間にわか雨の心配もないほどの晴れ続きでした。

四日目の昼、日光で温まった梅を再び梅酢に戻し

あとは涼しい床下でじっくり熟成するのを待ちます。

年明けには美味しく食べられるとか。

神山産、無農薬の梅干し、出来上がりが楽しみです。

 

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8月に入って、家と同時に借りた農地の開墾も始めました。

何年も放棄されていたと思われる農地ですが

駐車スペースを整備したときに切られた数本の庭木の枝葉が農地一面に大量に敷かれていました。

これはそのまま置いておけばよい腐葉土になるよ

というアドバイスをいただき、放置すること約一月半。

掘り返すと黒々と見事な腐葉土になっていました。

これを痩せた元の土に漉き込んで

9月に冬野菜の苗を植えるまで、またしばらく土を熟成させます。

 

猛暑の毎日、農作業の時間は朝の5時から8時くらい。

静かな早朝に土の香りを嗅ぎながら汗を流していると

なんだか不思議にからだが元気になってくるようです。

まずは自分達自身のリトリートを行いつつ

こんなリトリートプログラムもいいね、と思いめぐらす毎日です。