自分の身体に整体するときの注意
自分の身体に整体をするときは、 絶対に指に力を入れないようにしてください。
たまにものすごい固く強い指で自分の身体をギューギュー押さえて いる人がいます。
私もかつてはそうでした。
しかし整体で使う場所は全て「急処」なのです。
急処を強い力で押さえると、身体は乱れ、鈍ります。 そして感じる力が退化します。
例えば冷えの急処(足の三四指間)を強い力で押してみましょう。
その場では確かに開くでしょう。 しかし次の日にはより固くなっていることでしょう。
そうではなく指の力を抜いて、気持ちよく感じる( 何となく引きつけられる)部位に当ててみましょう。
しばらく当てていると、ゆるむ感覚が中から湧いてきて、 自然と急処が開くことでしょう。
さて、強い力で押し開けた場合と、 愉気の力で勝手に開いた場合と、
どちらがより本質的に冷えを解消していると思いますか。
愉気を学んでいる人は、特に気をつけて力を抜くべきです。
自分にやっていることを、 そのまま他人にもやってしまうからです。
力は今までの半分で、その代わり気の感覚に今までの倍、 気をつけて自分の身体を触れば、
きっと敏感でしなやかな身体になると思います。