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阿波リトリート

神山整体堂のblogです。ホームページはこちら。http://karadakobo.wix.com/seitaido

福は内、鬼も内・・・これ整体の奥義なり!

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整体の生みの親、野口晴哉先生のお宅では、豆まきの時に「福は内、鬼も内」と言っていたそうです。

これは整体の奥義だと思います。

首のコリを感じた時、人はしゃにむにそれをほぐそうとします。しかし多くの場合、そうすると消えるどころか、ますます強く感じるようになります。コリを嫌がれば嫌がるほど、皮肉なことにコリは強くなっていくのです。

病気や体調不良でも同じことが言えます。

もちろん「苦しい、イヤだ」と思うことは自然の反応なのですが、あまりにそれが強すぎると治癒の働きを逆に乱してしまうのです。

それは病気や不調を嫌がることで、本来は自分の一部であるそれらが、身体の中で敵と化してしまうからです。中に敵がいれば、当然、身体は緊張します。その緊張がますます病気や不調を悪化させるのです。だから病気や不調の時に、あまりにあれこれと手を尽くすことはお勧めしません。

病気や不調の時は、まずそれらをあるがままに受け入れることから始めます。

敵と見なさず、対立せず、友人のように向き合い、理解しましょう。

そうするとある時、ふっと症状がゆるむはずです。

コリであれば敵と思ってギューギューもまず、そっと柔らかく触ってみましょう。

その優しさがコリ君に伝わって、彼もきっとゆるんでしまうはずです。

「福は内、鬼も内」。そんな心でいれば鬼もすっかりニコニコして福を運んでくれるのではないでしょうか。

 

干し柿づくりと「こうじの木」

 

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12月から年始にかけては乾いた空気の晴れた日が多かったので、干し柿干し芋、干し椎茸に切り干し大根と、乾物づくりにいそしみました。

 

中でも今年がんばったのは干し柿づくりです。

干し柿用の、それは大きな渋柿を40個、皮を剥き、熱湯で消毒して、シュロの葉をさいたひもの両端に1つずつ結んで竿をにかけます。

 

このシュロひもが、使ってみるとなかなかに良いものでした。

干し柿にはシュロひもが昔からの決まりごとのようで、市場などでは渋柿におまけにつけているお店もあり、私たちが借りている畑にも小さなシュロの木があったので、今回試みに使ってみました。

渋柿が相当に大きいので、強度は大丈夫かな? と不安に思いつつ結んでみると、意外にもとても結びやすく、非常に強靭なのです。

また、11月にビニールひもで干した際には、暖冬の影響もあり、ひもの端が少しでも実に触れてしまうと、その部分の乾燥が遅く、そこから黴が生えてしまいました。

ところがシュロひもの場合、実と同じように乾燥していくので実に触れていても水分がたまらず、そして意外にも乾燥しても弱くなりません。しかも干しあがったらへたごと切り落として畑に返せるので、可燃、不燃とごみを仕分ける手間もないのです。

う~ん素晴らしい! と、一人でうなってしまいました。

 

さて、干した渋柿は2週間ほどで、オレンジ色でとろとろの「あんぽ柿」の状態になります。

この時点でもちろん美味しいのですが、さらに干すと茶色くしっかりと実のしまった「干し柿」らしい感じになります。濃縮した甘みは上質な和菓子のようで、今回はそれを目指すことに。

ところが、渋柿がとろっと柔らかなあんぽ柿になった頃、なんと小鳥たちに見つかってしまったのです。ベランダで「チイチイ」と鳥たちがやけに騒がしいと思ったら、そこには食べ散らかされた柿の残骸が…。f:id:karadakobo:20160201110616j:plain

それはシュロひもで竿に干したものとは別に、取り込みやすいようハンガーを改造して3段のはしご状に干したものでした。考えてみればはしご型だと、下の段の棒が、上の段の柿を食べるためのちょうどよい留まり木になってしまうのです。

これは当たり前だと、慌ててこちらもシュロひもで結び直し、竿にかけてみたのですが…美味しい味を覚えてしまった鳥たちは知恵を絞り、竿の上からひもを手繰り寄せて柿をつついたようでした。

というわけで、もう少し干したかったけれど、今年の干し柿づくりはここで終了。

 

ところで、いつもは微笑ましい小鳥のさえずりを苦々しい気持ちで聞き、なんとか囲ってもう少し干す方法はないかしら…と思案していたとき、ふと学校で習った『徒然草』が頭を過りました。

「こうじの木」という段です。

 

人里離れた山奥に侘びた庵を結び、趣深く暮らしている家を見つけ、兼好法師は「かくてもあられけるよ(このようにも暮らせるのだなあ)」と感嘆するのですが、その家に厳重に囲われた柑子(みかん)の木があるのを見て、「この木なからましかば(この木さえなければ)」とがっかりする物語です。

盗りに来る人すらいない山奥で、それでもみかん泥棒を警戒して厳重に囲っているあさましさ…。

でもでも、はたして本当にそうだったのでしょうか?

 

山奥に暮らす人が、たまの旅人にいくつかのみかんを食べられることを嫌がるでしょうか? 人懐かしい山暮らしなら、むしろ喜んであげたいくらいが普通なのでは? では囲いは何のために? それはなんといっても猿、鳥、鹿、猪です!

まったくグルメな彼らは、果物を大事に食べることを知りません。美味しい所をちょっとかじっては次の実へ…食べるならせめて大事に食べて! と怒りたくもなるものです。囲いたくもなるものです。山暮らしの悩み事は今も昔も変わらないはず。だからきっとあのみかんの木は…と大昔の誰かさんに心を通わせてみるのでした。

※一番上の写真は、神山に大雪が降った時のものです。まるで雪国のようで、美しかったです。

 

 

風邪でデトックス

f:id:karadakobo:20151213213800j:plain風邪というのは、世間的には悪者あつかいされがちです。風邪を引けば、すぐに風邪薬を飲むというのが一般的な日本人の習慣となりました。しかし風邪は、身体が引きたくて引くものなのです。私たちは日常生活を送る中で、身体に様々な負担をかけます。疲労、食べ過ぎ、呑み過ぎ、冷え、精神的ストレス・・・。風邪は、それらをリセットするためのものなのです。
 風邪を引くと、文句なくしんどく、苦しくなります。すると普段通りの行動が難しくなり、休養せざるを得なくなります。風邪は身体からの「休め」の合図です。
 ところが、これを風邪薬などで抑え込んでしまうとリセットすべき身体の負担が身体に残るだけでなく、表面から奥に引っ込み凝縮します。そしてより重たい病気の原因となるのです。だから野口整体では風邪を悪者扱いせず、むしろ風邪を通して元気になることを目指します。

 とは言っても、とにかく風邪を引けば元気になるというものでもありません。風邪で元気になるには、やはり風邪の身体を丁寧に扱う必要があります。
 風邪で大事なことはまず、熱と汗を出し切って水分を摂ることです。熱は細菌を殺し、免疫力を高めます。普段冷えている人は、熱を出すことでそれを緩和することもできます。熱が出たからといって簡単に解熱剤を飲むのはあまりにも安易です。40度以下の熱は積極的に出しましょう。熱が出れば、汗をかきます。汗をかけば血中の老廃物が出ていきます。疲れも抜けます。汗をかいたら水分を摂りましょう。古い水が汗で抜けて、新鮮な水が体中を潤していきます。
 次に大事なことは、頭をゆるめることです。特に目を使わないようにします。暇だからといってスマホやテレビを見過ぎては、風邪の後すっきりすることはないでしょう。そもそも風邪で頭痛があれば、
頭がくらくらして何かを見たり考えたりすることが難しいはずです。そういうときは素直に頭を朦朧とさせておいた方がよいのです。するとたまっていた頭の疲れが抜けていきます。
 こうしてきちんと風邪を経過すると、身体が生まれ変わったことに気づきます。頭と体がすっきりします。私がいつも驚くのは、風邪を引いた後自分の唇を触ると、まるで何かを塗っているみたいにツヤツヤと潤っていることです。

 ところで最近、デトックスということで岩盤浴やら断食やらが流行っています。スマホやパソコンから離れる「情報断食」ということまで言われだしました。これらが実は風邪の症状に対応していることにお気づきですか。熱と汗が出る=岩盤浴、食欲が減退する=断食、頭を使えなくなる=情報断食。風邪というのは、まさに自然のデトックスなのです。風邪を風邪薬で抑え込みながら、デトックスにお金をかけるとは、なんとも馬鹿げたことに思えます。ぜひ風邪というものとうまく付き合って、身体を磨いて頂ければと思います。

 最後に具体的な手当て法を記しておきます。

①足湯:これは鉄板中の鉄板の手当て法です。桶にお湯をためて、くるぶしまでお湯につけます。6分して、赤くなってない、冷えて感じる方の足をさらに2分。するとカーッと熱が出てきます。そのあと、冷えの急所である足の中指と薬指の溝を広げておくとさらに効果があります。
②後頭部の温湿布:これは微熱が続いたりして、熱がうまく出きらないときに使います。熱い蒸しタオルを後頭部の膨らみの下あたりに当てます。うまくいくと熱と汗がどっと出て、その後、身体がすっきりします。汗が出たら衣服を替えて汗を冷やさないことが肝要です。
③頭の穴への刺激:頭痛がひどいときに使います。頭には皮膚の下にいくつか穴が開いています。敏感な人なら縦横に走る溝を見つけるかもしれません。穴や溝を押えることで頭の緊張がとれて、頭痛が和らぐことがあります。

知恵とノウハウ

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 健康業界では今も昔もいろんな説が百花繚乱です。

 「菜食が良い」「いや肉食だ」「水を飲め」「いや水は毒だ」「牛乳こそ毒だ」「いや一日一杯の牛乳を」「睡眠は3時間がベスト」「いや6時間だ」「いや8時間だ」etc

 

 結論から言えば、こんなものは人それぞれに異なります。

 そして同じ人でも時と場合によって変わります。体力の余っている時と足りない時、冷えている時と熱がこもっている時。若い時、老いた時、死ぬ時。それぞれ身体が欲するものは変わります。それを一括りに「○○は良い」「××はいけない」というから、おかしな話になるのです。

 

 自分の体感を信じれば、自ずから「適」ということがわかります。自分の体感が伴って初めて、身体の知恵として「身」につくのです。

 外からの情報は、どんなに偉い人が言ったことでも、ノウハウに過ぎません。「冷えには足湯を」「渇きには水を」という野口整体の生活術もそうです。ただノウハウを鵜呑みにしているうちは、感覚は目覚めてきません。感覚の伴わないノウハウは、ノウハウ依存を生み出すだけです。ノウハウは、まず実践し、それが身体にどのような変化をもたらしているかを観察し、自分の身体に良いか悪いかを感覚を通して吟味することで、はじめて知恵へと変わるのです。

 

 ノウハウのままでは応用がききません。ノウハウに依存する人は、100の問題に対して100のノウハウを得て安心し、101個目の問題にぶつかって右往左往するものです。知恵のある人は、100の問題に対して1つの知恵で応じ、101個目の問題が来ても「きっと大丈夫」と感覚的な確信を抱けるはずです。

 

 だから私の講座は、100のノウハウを教えるものではなく、1の感覚をつかまえるものにしたいと思っています。

 

 

11月の予定

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秋空によく映える干し柿モービルできました。

さて、神山整体堂の11月の予定です。

4日(水)セルフケア教室

7日(土)季節の手当て教室

11日(水)セルフケア教室

18日(水)セルフケア教室

24日(火)〜29日(日)東京・日立出張のためお休み

セルフケア教室、季節の手当て教室はともに

AM10:00〜11:30 開催、参加費は各回500円です。

予約は不要ですので、お気軽にご参加ください。

とろけるチーズの瞑想法

f:id:karadakobo:20151021190900j:plain裏山が柚子の黄色に染まり始めています。

奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の
 声きく時ぞ秋は悲しき

と猿丸太夫は唄っていますが
山里の夜に細く高く響く「ヒェーン」とでも表現すればよいのか、鹿の声を聞きながら
鹿って本当に秋になると鳴くんだぁ、と百人一首の世界を体感しているこの頃です。

畑からは、冬野菜の最初の収穫物となるカブやほうれん草、小松菜などの間引菜が食卓を飾るようになり
また、散歩の道々集めるむかごのご飯などと並ぶと、そこにもまた深まる秋を感じます。 


さて、今日は二回目のセルフケア教室を開催しました。

先日、整体操法を受けられたら方から、操法が必要なほど体を固くしてしまう前に
自分でできるセルフケアを教えてほしい、とのリクエストをいただき
全身をほぐす簡単なヨガを一通り行った後、軟蘇の法というリラックス法を行いました。

「蘇」とはチーズを表す古い言葉で、軟蘇とは軟らかい、つまり溶けたチーズを意味しています。
この方法では、温かいとろけるチーズが頭上から体の各部を伝いながら
その部分の疲労や緊張を溶かしてゆくイメージを使って、体をリラックスさせてゆきます。すると全身が不思議とぽかぽかしてきたり、自然と深い呼吸になったりします。

参加者のKさんは「夢を見ているような起きているような不思議な感覚」とおっしゃってました。そして忘れていた大事な用事を思い出したとも。

深くリラックスすると日常の意識が鎮まって、普段は意識できない無意識下のものが表に出てきます。雑念と嫌がられるようなものが結構大事で、それらがある程度出尽くすと、すっと静かな心地になります。

とろけるチーズでリラックス、是非一度お試し下さい。

セルフケア教室始めました

f:id:karadakobo:20151016113719j:plain水曜日に、1回目のセルフケア教室を開催しました。

赤ちゃん連れのお母さんがご参加くださったので
お母さんが赤ちゃんにもしてあげられる季節の手当てが中心の内容になりました。

産後の骨盤調整という内容をリクエスト頂いたのですが
冷えで骨盤が片方ずつ縮みだし、骨盤の捻れが生じやすい秋の季節は
冷えを取ることが一番の骨盤調整といえます。
ということで、鉄板の冷えの手当てを実習しました。

整体の冷えの急所は、足の甲にある中指と薬指の骨の間です。
大人は少し痛いくらい、赤ちゃんにはちょっと触れる程度にここを刺激すると
冷えて固まってしまっていた骨盤の可動性が高まり、骨盤が整ってきます。
仕上げに、丁寧に足の指を引っ張っておきます。

ちなみに、体の冷えは胃酸を増やして過食を招き、過食はさらに冷えを増すため
この時期には、冷え→食べ過ぎ→冷え→食べ過ぎ、のループに陥りやすくなります。
食欲の秋が止まらないな、と思ったら
食事前にお風呂に入って体を温めておくと、必要以上の食欲が抑えられます。

さて、上の写真は、山の上で陶器を作られている神山工房さんのカップです。
神山町移住の大先輩の作品だからと
私たちの住む下分地区のお世話役のひろみさんが、開業祝いにとくださいました。
シンプルでとっても味のある神山焼き、毎日使いたくなる素敵なカップです。
ひろみさん、ありがとうございました!