整体的妊婦生活のススメ ①骨盤の開閉を助ける運動
3月12日に長男晴人が生まれました。
移住後の生活が安定してから、と思っているうちに
40歳での妊娠という、かなりの高年初産となってしまいました。
30代も後半に入れば、一年ごとに経腟で安産できる確率はどんどん低くなるようで
40代での初産となれば、心して身体を整えていかなければと
妊娠がわかった時には、気の引き締まる思いでした。
けれど色々と読んだ出産関連本にも書かれていましたが
出産に関しては年齢差よりも個人差の方が大きく
高年初産でもお産の軽い人はいくらでもいるとのこと。
「年齢差よりも個人差」というのは、整体で色々な方の身体を見ていると
お産に限らず大きくうなずけるものがありました。
そして一月一月と妊娠期間が進んでいうちに
整体を学んでいて良かった、身体の整え方を知っていて本当に助かった
と感じることが多々ありました。
こういった知識・技術がもっともっと広がったら
そう感じる人はたくさんいるのでは、と妊娠期間の記録を書いてみることにしました。
■骨盤の開閉を助ける運動
妊娠初期から中期くらい、少しずつ骨盤が開いてくる期間に
骨盤周辺や足にかけて、時折痛みが出ることがありました。
そんな時、私が最もよく行った体操は
数多くの整体本を出版されている片山洋次郎先生考案の
「脚上げ脱ストレッチ」と「腰椎四番の微妙運動」というものでした。
(詳しい方法は片山先生の著書『自分にやさしくする整体』等をご覧ください)
骨盤に弾力を与え、開閉運動をスムーズにするこの体操を
妊娠期間中ほぼ毎日、日課として行っていました。
また、前述したような骨盤周辺の痛みが出た際には
ほんの5分、この体操に時間を割くだけで、痛みは緩解。
妊娠中に何時間も強い痛みを我慢した、という経験は
外出中に痛み出し、すぐに体操ができなかった阿波踊り見物の夜だけでした。
子宮収縮時にも、腰椎四番の微妙運動をほんの数呼吸行うだけで
あっという間に子宮の緊張が解けて柔らかくなりました。
便利であるとともに、子宮の収縮を自分で調整できるという
安心感も大きかったのを覚えています。
骨盤が痛い時、この体操を知らなかったらどうするのだろう?
子宮収縮って何もしないとどれくらいの時間続くのだろう?
そんなことをよく考えていました。
妊娠期間中、多くの女性が普段より一層身体に注意を向けると思います。
そんな時、サプリメントを摂取したり、骨盤の調整グッズを手にする前に
身体そのものの力を引き出す整体という身体との付き合い方を
一人でも多くの方に試してもらえたらと思うのです。