阿波リトリート

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梅雨の手当てで雨滴声を楽しむ

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「雨滴声」という禅語があります。

一口に雨音と言っても、屋根を叩く雨音、草花に降りしきる雨音、軒先から一滴ずつ垂れていく雨音、様々です。色々な雨音に耳を傾けていると、何とも面白く静かな気持ちになります。

しかし身体にとって梅雨というのは実に厄介な季節です。身体の不調を訴えて整体堂を訪れる人も多くなりました。

じめじめしていると洗濯物が乾かないように、身体における水の循環も悪くなるのだと思います。

気圧のせいか湿気のせいか、呼吸がうまくできなくなり、気分も塞ぎやすくなります。

腎臓、肝臓、心臓、肺とさまざまな臓器に負担がかかり、その結果全身がくたびれてきます。そこに梅雨の冷えが加わると足腰頭が痛くなることがあります。

梅雨をうまく乗り切るには、足の指をひっぱり身体をよくねじって、水の循環をよくします。そして肝臓と心臓に手当てをして、血をきれいにします。さらに目に手を当てて疲れを取り、梅干しや味噌汁などで胃腸を整えます。

梅雨の晴れ間には散歩に出ましょう。野口晴哉先生は大股で上を向いて歩くことをお勧めされています。太ももの裏が伸びると呼吸が楽になります。

身体が元気になれば梅雨もまた良しです。「雨滴声」を楽しみつつ日々を送るのも乙なものです。