阿波リトリート

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鳴門でいかだ釣り

f:id:karadakobo:20150808222122j:plain8月5日、徳島に来て初めての釣りに行ってきました。

早朝4時に家を出て、目指したのは徳島県の北東部にある鳴門の内海。

釣りの大先輩方に連れられて、6時前にはいかだに到着です。

 

いかだと言っても海を漕いで行くものではなく

海底に固定された大きな釣り用のいかだで屋根もついています。

ここでひたすらに釣りをすること午後2時まで。

お弁当を食べ、のんびり昼寝を楽しみつつの長丁場です。

 

釣糸の先に付けた小さな籠に餌を入れ

その餌に寄って来た魚を疑似餌付の針で釣る「さびき」という釣りで

海に餌が散らばると、さっそく寄ってきた小さなイワシの群れで

海面がきらきらと銀色に光っていました。

 

今回の釣果は豆アジが100匹超に、小さなイワシが数十匹。

それに小型のサバが4匹でした。

冒頭の写真はいかだに飛んできた海鳥のお客さんで

豆アジを7匹食べて帰りました。(笑)

 

家に帰ると、まずは日ごろお野菜を分けてくださるご近所さんに

たくさん釣れた豆アジのお裾分けです。

日ごろのお礼に・・・だったはずなのですが

さっそく玉ねぎ、きゅうり、みょうが、赤じそ、お花など

またまたお返しをいただいてしまいました。

こういうご近所づきあいは田舎暮らしならでは。

なんだか日々、食卓も心も豊かにしてくれます。

 

そして最後は自宅用の魚の調理です。

せっかくの新鮮なお魚、やはり最初は刺身で、と

小さな豆アジを頑張ってさばき、まずは刺身とたたきに。

サバは塩と酢と昆布でしめてしめサバに。

そして今回の楽しみの一つは自家製のアンチョビ作りでした。

アンチョビにはちょうどよい大きさのイワシが釣れたので

塩漬けにしてまずは3か月間常温保存するそう。

生のイワシの常温保存なんて初めてでおっかなびっくりですが

何事もまあ、試してみないことには分かりませんね。

魚醤が上がってくるまではとりあえず冷蔵庫に入れていますが

3日目の今日、すでにかなり強烈な臭いを放っています。

はたしてきちんとアンチョビになってくれるでしょうか?

数か月後に期待です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水浴三昧

先月末から今月始め、関西から二人のお客様があり

近場の滝と川を巡り歩きました。

 

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我が家へのお客様を是非お連れしたい一押しの滝は

車で10分の登り口から、歩いてさらに30分ほどの「雨乞いの滝」。

猛暑の昼間でも滝下の駐車場で車を降りれば別世界の涼しさです。

メインの二本の滝、雄滝・雌滝に至るまでの山道の脇には

青みを帯びた清流に大小いくつもの滝が連なっています。

そして頂上にある雄滝は、その雄大な姿に似合わず

滝を浴びると水のあたりはとても柔らかく、冷たさもさほどではないそうです。

山の懐に抱かれるような滝、水着で入ってみるのもおススメです。

 

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また、迫力で圧巻だったのは那賀町の大釜の滝。

我が家からは車で約1時間、峠を一つ越えます。

滝つぼの深さはなんと15mとのこと。

飛沫をあげて落ちてくる壮大な滝と

滝つぼの澄んだ水の冷たくて美しいこと!

滝つぼまで下りて行って中で泳げるのも楽しい限りです。

 

 

 

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そこから車で10分ほど、車道から眺めたのは大轟の滝。

日本離れした3段の滝はまさに絶景!

阿波の国は本当に滝の宝庫です。

 

その帰り道に立ち寄ったのは、四国一の清流といわれる穴吹川。

神山町の川が特産の青石の色で青みがかって見えるのに対して

穴吹川はどこまでも澄んだ透明でした。

 

 

 

 

 

 f:id:karadakobo:20150807104923j:plainそんな水浴三昧の日々ですっかり水遊び好きになり

最近は毎夕、家の前を流れる鮎喰川へ泳ぎに行っています。

神山移住の先輩に教えてもらった水浴のコツは午後の4時。

水温は一日で一番高く、日は傾いているので強い日差しを避ける日陰も十分。

そして日中に温まった日陰の岩に寝ころべば

川遊びで冷えた背中に心地よい温もりが・・・。

昼間の暑さでのぼせた身体から熱がすっと引いてゆき

朝晩は涼しい山あいのことで、夕方にちょっと水を浴びれば

さっきまでの暑さはどこへやら。

クーラーいらず、正しい日本の夏休み、という感じの毎日です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梅仕事、そして農業ことはじめ

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毎日暑いですね。

開始早々すっかりご無沙汰してしまいましたが

最近の出来事をいくつかまとめて書いていきたいと思います。

 

七月後半、梅雨が明けると、じめじめの雨続きから

一転、毎日からっと晴れ続きでした。

こうなると梅干しの季節です。

まさに「梅雨」のさなかに狩ってきて塩漬けしておいた梅を

今度は三日三晩、真夏の陽射と夜露にあてながら干していきます。

幸い、三日間にわか雨の心配もないほどの晴れ続きでした。

四日目の昼、日光で温まった梅を再び梅酢に戻し

あとは涼しい床下でじっくり熟成するのを待ちます。

年明けには美味しく食べられるとか。

神山産、無農薬の梅干し、出来上がりが楽しみです。

 

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8月に入って、家と同時に借りた農地の開墾も始めました。

何年も放棄されていたと思われる農地ですが

駐車スペースを整備したときに切られた数本の庭木の枝葉が農地一面に大量に敷かれていました。

これはそのまま置いておけばよい腐葉土になるよ

というアドバイスをいただき、放置すること約一月半。

掘り返すと黒々と見事な腐葉土になっていました。

これを痩せた元の土に漉き込んで

9月に冬野菜の苗を植えるまで、またしばらく土を熟成させます。

 

猛暑の毎日、農作業の時間は朝の5時から8時くらい。

静かな早朝に土の香りを嗅ぎながら汗を流していると

なんだか不思議にからだが元気になってくるようです。

まずは自分達自身のリトリートを行いつつ

こんなリトリートプログラムもいいね、と思いめぐらす毎日です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阿波リトリート

リトリート(retreat)という言葉をご存知ですか?

もともとは「隠居する」というような意味で

転じて、都会生活で疲れた心身を田舎でリフレッシュする

というような意味でも最近は使われているようです。

 

整体を知るようになって

時々、ただ自分の身体をゆっくりと感じているだけで

驚くほど「幸せだなあ」と感じることがありました。

なんとなく「幸せ」をきちんと感じるためには

身体の感覚が開かれている必要があるような気がします。

けれど時間に追われ、自然を感じることの少ない都会の生活の中では

もっとも身近な自然である自分自身の身体さえも

感じることが難しくなってしまうように思えます。

 

このブログは、関東での都会生活から一転

徳島県の山あいの町「神山町」でリトリートを始めた

「からだ工房・神山整体堂」の日々の記録です。

教室やイベントのご案内もしていけたらと思っています。

現在は、元美容院の歴史を持つ、屋根だけ一部洋風の

ちょっと変わった古民家を改修しながら

整体堂オープンの準備をこつこつと進めています。

 

日本の原風景のような景色の中に

IT企業やアーティスト、職人さんたちの集う

なんだか不思議な魅力に満ちた神山町

そんな町での何気ない毎日の一こまを

田舎暮らしを楽しむようにご覧いただけたらと思います。

S

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