阿波リトリート

神山整体堂のblogです。ホームページはこちら。http://karadakobo.wix.com/seitaido

手当ての教室@佐那河内 7/25

今日は、佐那河内で手当ての教室を行いました。

 

全身をほぐす簡単な体操のあとで、愉気(手当て)の基本を練習し、「飛び出している背骨」を探す練習を行いました。

 

年齢とともに背骨が丸くなる方は多く見られますが、これは背骨の中の特定の椎骨に負担がかかることに由来します。

同質・同量の作業を行ったとしても、その負担を身体のどの部分で受け止めるかは、人によって異なり、これは背骨に負担のかかる部位の差として表れます。

例えば、風邪といえば毎回咳が激しいというような人は、呼吸器を中心に身体の疲労を受け止めやすく、胸椎でいえば上方に負担がかかります。

また、疲れるとすぐ食が細くなるような人は、消化器に負担がかかりやすく、胸椎の中央部分に、循環器や生殖器に負担がかかりやすい人は、胸椎の下部に負荷がかかりやすい傾向にあるといえます。

 

特定の椎骨が疲労して動きが鈍くなると、その骨は後方に飛び出して落ち込みます。これにつられ、背骨全体が丸まってくることが多いのです。

ですから、逆にその骨の疲労をとることができれば、姿勢の悪化を防ぐことにつながります。

 

うつぶせに寝た背骨を軽くなぞって飛び出した椎骨を探し、お互いに愉気すると、受け手の方からは「とても短い時間が、驚くほど長く感じられた」との感想が出ていました。

必要としている部分に愉気を受けると、それだけ回復が早いということなのだと思います。

 

その後は、猛暑が続く夏バテの身体のために、汗を司る胸椎5番と、心臓の負担を和らげる胸椎4番の愉気、またクーラーとの寒暖差により冷えた身体を温めるため、足と首の冷えの急処の愉気を実習しました。

 

次回の神山での教室は、7月29日(土曜)朝10時~11時半です。

 

自分の身体に整体するときの注意

自分の身体に整体をするときは、絶対に指に力を入れないようにしてください。
たまにものすごい固く強い指で自分の身体をギューギュー押さえている人がいます。
私もかつてはそうでした。
 
しかし整体で使う場所は全て「急処」なのです。
急処を強い力で押さえると、身体は乱れ、鈍ります。そして感じる力が退化します。
例えば冷えの急処(足の三四指間)を強い力で押してみましょう。
その場では確かに開くでしょう。しかし次の日にはより固くなっていることでしょう。
そうではなく指の力を抜いて、気持ちよく感じる(何となく引きつけられる)部位に当ててみましょう。
しばらく当てていると、ゆるむ感覚が中から湧いてきて、自然と急処が開くことでしょう。
さて、強い力で押し開けた場合と、愉気の力で勝手に開いた場合と、
どちらがより本質的に冷えを解消していると思いますか。
 
愉気を学んでいる人は、特に気をつけて力を抜くべきです。
自分にやっていることを、そのまま他人にもやってしまうからです。
力は今までの半分で、その代わり気の感覚に今までの倍、気をつけて自分の身体を触れば、
きっと敏感でしなやかな身体になると思います。

手当ての教室 神山クラス 5/20

今日は、神山整体堂で手当ての教室を行いました。

 

参加者は、日頃からハードワークでやや運動不足気味というお二人。

そこで、念入りに足や背骨、骨盤をほぐす体操を行ったあと、足の裏の真ん中に体重を乗せ、身体を小刻みに上下に揺する気功法を行いました。気持ちよく身体を揺すりながら、普段緊張させている肩や胸、みぞおち、腰の緊張を緩め、自然な姿勢を作っていきます。

「良い姿勢」と言われると、胸を張り腰を反らせた姿勢をイメージしがちですが、腰は反らせすぎても腰痛の原因となります。体重が真っすぐに足裏に乗る負担の少ない姿勢を作ってみると、「すごく前傾しているみたい」と驚かれていました。

その姿勢のまま、立って行う簡単な気功法「立禅」を数分。皆さんの身体がほぐれると、表情や場の空気もよりやわらかくなってくるのが不思議です。

 

手当ての実習では、目の疲れをとる胸椎一番から三番の整圧と、肩こりをほぐす下頸の整圧、自律神経を調整し頭の疲れをとるための頭部とアキレス腱の愉気を行いました。

 

6月の神山整体堂での教室は17日(土)10~11時半を予定しています。

 

手当ての教室 佐那河内クラス 5/18

昨日18日は、佐那河内で三度目の手当ての教室を開きました。

 

手当ての教室では、最初に簡単な体操で全身をほぐし、つづいて身体の自由な要求に身を任せる「活元運動」を行います。

そのあと、掌に気を集めて身体に触れる「愉気」の基本を練習してから、参加者でお互いに季節の手当てを行います。

 

今回は、ご参加の皆さんに腰痛と膝痛が多かったため、簡単にできる腰と膝の手当てを実習しました。

膝の痛みは、多くの場合、身体のねじれと関係しています。そこで身体のねじれ運動を司る腰椎三番と痛い方の膝の裏とに合わせて愉気を行いました。

また、腰椎三番は五つある腰椎の中心で、腰痛にも深く関係するため、この骨を左右に軽く揺らすことで、簡単な腰痛の手当て及び予防とすることもできます。

 

また、手当ての実習中に足がつった方がいらしたため、足がよくつる人のための予防として、腎臓の手当ても行いました。腎臓の手当ては冷えの対策にもなるため、どなたにも有効で、気持ちの良い手当てです。

 

今月の神山でのクラスは、明日20日(土)10~12時です。

 

※先日、愛媛の鹿島でキャンプしてきました。名前の通り鹿がうようよいる島でした。

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気を送るより響き合おう

 先日、我らが大先生・野口晴哉先生のエピソードをある方からうかがいました。

 その方は野口先生の晩年のお弟子さんで、若い頃、余命半年と宣告された末期がんの方をみて「自分の施術ではどうにもならない」と、野口先生にみて頂いたそうなのです。すると野口先生はサッサッと3か所ほど背中を押さえただけで、仰向けにしてお腹にじっと愉気されました。そして癌や余命のことを何も告げていないのに、ぼそっと小さな声で「亡くなるには早いですよ」とおっしゃったそうです。その後、その癌の方は10年以上生きられたとのことです。

 野口先生の神業エピソードはたくさんありますが、直に見た人の話を聞くと改めて感動すると同時に、私たちとの次元の違いに愕然とします。同じ「整体」と言いながら、野口先生のそれは何か根本的に違ったのだと思います。

 その違いは何か。自分なりに日々模索していますが、野口先生の整体は心と身体の響き合いを使っていたのではないかと感じています。普段、私たちでも人と会うと言葉を交わす前から「今日は元気そうだな」「どこか沈んでいるな」「疲れているな」というようなことを何となく感じるものです。そして元気な人といると自分も元気に、暗い人といると暗くなってしまいます。人間の心と身体は互いに響き合うので、他人の状態を鏡のようにパッと映しとってしまうのです。

 しかし私達の鏡はエゴで曇っているのである程度までしか分からないのです。恐らく野口先生の鏡は静まり返った泉のように、濁りなく他人のことを映しとっていたのでしょう。だから観たり触れたりする前にどこが悪いかすぐにわかったのです。そして自分の静まり返った状態を今度は相手に伝えていたに違いありません。だから短時間の整体でガラッと人を変えることができたのだと思います。悟りの境地が師から弟子にパッと伝わることを禅で「感応道交」と言いますが、まさにそんな整体であったのではと思います。

 ではそこに至るにはどうすれば良いか。キーワードは「集中」だと思います。集中して集中して集中しきると、集中している自分を忘れて、見ている自分と見られている相手が一つに重なる瞬間があります。その時に、自分と相手が響き合う、「感応道交」するようです。

 時々ですが、施術の中で、骨に手を当てて集中しきった時に、骨と自分が重なって、その骨がリーンと鳴るような気がすることがあります。そういう時は、施術後、「すごく変わった」と喜んでもらえます。フーフー言って気を「送っている」ような時は、送る自分と受ける相手が分離しているので、苦労の割に効果が今ひとつのようです。野口先生の言う「相手と息一つになる」境地は未だ遥かですが、そこに一歩でも近づけたかなと思うこの頃です。

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へその下で息できますか

整体の仕事を本格的に始めてから、体調の悪い人と接する機会が増えましたが、最近はその人の呼吸に目が行くようになってきました。体調が本当に悪い人というのは、総じて呼吸が浅いです。逆に不調であっても呼吸をしっかり腹でしている人は安心して見られます。
やはり、下腹部で呼吸する腹式呼吸は健康法の王道です。
しかし実は、本当の腹式呼吸というものは、なかなか難しいのです。
試しに数回、「腹式呼吸」を行ってみてください。
そしてお腹に手を当ててみてください。どこを中心にお腹が膨らんでいますか?
へそから下が中心に膨らんでいればバッチリです。けれど大抵は、へそやへそから上を中心に呼吸していることが多いのです。これでは十分とは言えません。へその下(丹田)を膨らませるというのは、意外と難しいのです。
なぜなら息を下腹部に入れるには、全身の力を抜かなければならないからです。
私達f:id:karadakobo:20160902121858j:plainはたいてい無意識のうちに力んでしまっています。力みで作った姿勢を良い姿勢と勘違いしているのです。特に生活が西洋化して、日本人にとっての良い姿勢の定義が変わってしまいました。胸を張り、腰を反らす西洋的な良い姿勢は、腹式呼吸にとって最悪です。
昔の日本人の写真を見てみると、肩や胸が自然と落ちて、腰はそらさず自然です。こういった姿勢であれば自然と呼吸は下腹部で行われます。
下腹で呼吸をしようとせず、全身の力をゆるめて(肛門だけ軽くしめて)、反らさず丸めず、伸びず縮まず、楽な姿勢を取ってみましょう。赤ちゃんになったつもりで。ひょっとしたら姿勢が悪くなったように感じるかもしれませんが、楽であれば構いません。頭の力を抜いて何も考えず、まずは下腹から息を抜いていきます。十分に抜けば、今度は勝手に息が入ってきます。何呼吸か繰り返していくと、下腹に呼吸が満ちてくるのがわかります。力を抜いたまま、その感触を味わってみましょう。
慣れるまでは少し努力が必要ですが、その効果は絶大です。特に不眠症やノイローゼなど、神経的に参っている人には、絶対におすすめです。

梅雨の手当てで雨滴声を楽しむ

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「雨滴声」という禅語があります。

一口に雨音と言っても、屋根を叩く雨音、草花に降りしきる雨音、軒先から一滴ずつ垂れていく雨音、様々です。色々な雨音に耳を傾けていると、何とも面白く静かな気持ちになります。

しかし身体にとって梅雨というのは実に厄介な季節です。身体の不調を訴えて整体堂を訪れる人も多くなりました。

じめじめしていると洗濯物が乾かないように、身体における水の循環も悪くなるのだと思います。

気圧のせいか湿気のせいか、呼吸がうまくできなくなり、気分も塞ぎやすくなります。

腎臓、肝臓、心臓、肺とさまざまな臓器に負担がかかり、その結果全身がくたびれてきます。そこに梅雨の冷えが加わると足腰頭が痛くなることがあります。

梅雨をうまく乗り切るには、足の指をひっぱり身体をよくねじって、水の循環をよくします。そして肝臓と心臓に手当てをして、血をきれいにします。さらに目に手を当てて疲れを取り、梅干しや味噌汁などで胃腸を整えます。

梅雨の晴れ間には散歩に出ましょう。野口晴哉先生は大股で上を向いて歩くことをお勧めされています。太ももの裏が伸びると呼吸が楽になります。

身体が元気になれば梅雨もまた良しです。「雨滴声」を楽しみつつ日々を送るのも乙なものです。